独居の方を自宅で看取るための3つの条件
「亡くなる瞬間で大切なことは本人が楽に逝けることで、その瞬間は見ていなくても良い。
6月23日(日)に大阪で講演してくださるたんぽぽ先生の投稿をシェアさせていただきます。
ご家族や大切なひとが亡くなったとき、「最期の瞬間に一緒にいられなかった」と後悔されているかたもいるかもしれません。でも、病院でも施設でも、最期の瞬間はどなたも見ていないことがほとんどなのだそうです。
わたしも父も最期の瞬間を見ていません。そのことをずっと残念に思っていましたが、たんぽぽ先生のこの言葉を聞いたとき、静かにすぅーっと亡くなったんだなぁとすごく気持ちがラクになりました。
ぜひ、たんぽぽ先生のお話を聞きにいらしてください。
「自分らしい生き方=逝き方〜住み慣れた場所で看取りを支える在宅医療〜」
https://www.facebook.com/events/544435249399591/
たんぽぽ先生のFacebook投稿をシェアさえていただきます。
独居の方を自宅で看取るためには、3つの最低条件があると私は思います。一つ目は、本人も家族も自宅での看取りを望んでいることです。どちらかが病院や施設を望めば、在宅の方向にはならないでしょう。今は本人が強く自宅看取りを望まなければ実現しませんが、将来はそんなに強く希望がなくても実現可能にならないといけないと思います。二つ目は、点滴や胃瘻をせずに自然な看取りを行うことを関係しているすべての人が向き合っていることです。点滴や注入を最後まで続けると吸引が必要になり、吸引ができる人がそばにいることが必要になり、独居ではなくなってしまうからです。そして、3つめが非常に大切です。今、日本では、人が亡くなる時、息をしなくなる瞬間をみていないといけないと思い込んでいます。でも、実は、病院でも施設でも最期の息をしなくなる瞬間はみていないことがほとんどで、自宅で家族がいる恵まれた人でも必ずしも見ていない場合も多いです。亡くなる瞬間で大切なことは本人が楽に逝けることで、その瞬間は見ていなくても良い。そのことを伝えると、家族は大きく安堵します。