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褥瘡は自宅でも治療できますか?

[2018.12.21]

褥瘡とは?

褥瘡とは、寝たきりなどによって体重で圧迫されている部位の血流が悪くなることにより、皮膚の一部が赤い色味を帯びたり、ただれたりして傷ができてしまうことです。一般的には「床ずれ」ともいわれています。

褥瘡はなぜできるのでしょうか?

私たちは通常、無意識のうちに眠っている間に寝返りを打ったり長時間椅子に座っているときはお尻を浮かせるなどして同じ部位に長い時間の圧迫が加わらないようにしているものです。このような動作を「体位変換」と言います。 しかし自分で体位変換できない方は、体重で長い時間圧迫された皮膚の細胞に十分な酸素や栄養が行き渡らなくなり、これにより「褥瘡」ができます。また皮膚の表面だけでなく、皮膚の中にある骨に近い組織が傷ついている場合もあります。

ご家族からの質問「褥瘡は自宅でも治療できますか?」

ご家族からの質問「褥瘡は自宅でも治療できますか?」という質問をよくいただきますが「ご家庭で治療することができます」 ただし、治るためには次の4つの条件が必要です。 1 急性期の病気(例えば風邪、膀胱炎など)にかかっていないこと。もしかかっているならすぐに治療すること。 2 慢性期の病気(例えば糖尿病、高血圧症など)の治療がしっかりなされていること。 3 栄養状態、ペースト食を完食されても栄養は足らず低栄養状態になって褥瘡が治りません。そこへ卵を1日1つ追加するなど(調理法はどんな方法でも構いません)の工夫がなされていること。 4 褥瘡の部位の循環(血の流れ)をよくするために、血行改善薬を服用されていたり、局所の長時間の圧迫を避けるために電動ベッド、体位交換をされていること。 上記の条件がひとつでも欠けていたら治りません。上記の条件を満たしているなら、局所を水道水で洗い流したりするだけで改善していきます。特に消毒や軟膏を塗るなどの処置を厳密にする必要はありません。もちろん、汚染したら洗い流すなど清潔に保つ必要はあります。4つがなされていない場合は消毒したりどんなによい薬を使っても治りません。  

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